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フランス ボルドー-2


2019-09-27~30 Montauban = Albe = Blauvac

サイクリングの終着点がMontauban。Alexの奥さんの親戚の家に泊めていただきます。三百キロの自転車旅は無事に終わりました。



まだまだシェフの料理は続きます。まだ若いご主人は大型トラックの運転手で就寝中の夜明け前に出ていかれました。



奥様は夕食後の夜遅くに仕事を終えて帰宅され遅くまでのお話でした。朝のお別れです。



プロバンスへ戻るのに高速を使っても六時間ほどかかります。Alexの奥さんの親戚の家がAlbeにあるので、途中で寄って昼食を共にしました。もう何人の方々とお会いしたか。名前は覚えきれません。でもそれぞれの親切はいつまでも忘れないでしょう。



Albeには立派できれいな教会があって観光客の多い街です。私たちも街を歩きました。



いよいよプロバンスのAlexの別荘に向かいます。高速道も一般道も最高時速が日本より速くて私は嫌い。



高速内で給油。セルフ以外に給油はなさそうですね。このAlexの車は屋根が起きて寝室になります。方々でAlexは寝ています。ベンツだけど日本には輸入してないよね。



プロバンスの別荘に到着。三人がここに三泊して農園の作業をやります。お母さんのMalthaの家が近くなので食事にも行きました。



三日間の農園作業。私は自宅でよく似たことをやっているのでどんな作業もこなします。写真は草刈。ほかに果樹の枝払いや大木の手入れなど。自転車とは違う筋肉を十分に使いました。



㋈21日にボルドーで三人が会ってから十日間に渡って寝食を共にし、自転車で走り、農園の手入れもやりました。それぞれに違う性格が馴染みを作り始めています。そして友情を感じます。なんて素晴らしい十日間なんでしょう。

Jean-LucとAlexの二人だけでなく沢山の方々にもお会いしましたが、言葉が十分に伝わらなくても人と人は溶け合えることをしっかりと学びました。




2019-10-01~05 Blauvac

三人でのサイクリングも終わり、Alexの別荘で三人が農園の作業を三日間行った。ファーム合宿って感じの三日でした。

二人はそれぞれの自宅へ帰られ私一人が別荘に留まります。Alexにボルドー以降の予定をお任せしていましたが、農作業が終わると「建三はこの別荘で帰国まで過ごしてもいいのですよ」と言われた。カンヌへ帰るよりもこの別荘のほうが私には心地が良い。ネットに接続ができないけれど進んでお言葉に甘えることにしました。

ここからの写真は別荘のスナップ写真で文章とは同期しません。



別荘はブドウ畑に囲まれて一番近い民家でも歩いて十分かかります。人の声は全く聞こえません。



Alexはこの別荘に住み替えたいと言われます。それは静かだから。



Alexの気持ちはすぐに分かります。静かという言葉を実感できるのはこの別荘しか知りません。遠くのニワトリが鳴くかすかな鳴き声。風が木の葉をなでる音。小さな虫の鳴く声。たまにプロペラ飛行機が飛んできてパリパリパリって派手に音を出す。





食材を買ってきて冷蔵庫にしまう。それを台所で煮炊きして食べる。贅沢はしないけど何故か料理が上手くできる。



テラスに出てブドウ畑を見ながら食事をすると味わいが深い。



二階にはピアノがある。フランス語で弾くなと書いてあるように見えるが、そっと鍵盤を押してみた。



この別荘はAlexの母、Marthaが丁寧に手入れをされている。家の隅々までMarthaの趣であふれている。その色合いといい風合いといい、心地よいの一言に尽きる。





もちろんAlexも家の建て方など窓をくり抜いたりタイルや壁を塗り替えたり。繊細な風合いを醸し出している。



望んでも五日間も私一人で使えることはないだろうに、今、こうして贅沢にも別荘を借り切っている。

Alexもお母さんのMarthaも、ほんとに大らかで朗らかな方です。正直という言葉がぴったり当てはまる方です。三年前まで全く知らなかった私に、信頼を預けてくれるのですから。



五日間の別荘独り占めの間にMarthaは二度来てくれました。一度はノルマンディーのダニエル夫妻と来られ、隣の家まで車で行って雑談に入れてくれました。二度目はお菓子とプロバンス料理を差し入れてくれました。80歳になるのに高速道を走ったり、遠くへ行っても車中のベッドで寝たり、スピード違反で何度も切符をもらったり。



Marthaは英語がとてもきれいです。書いても驚くほど達者な表現で迫ってきます。どこで身につけたのだろうと強い関心が沸きます。



Marthaは15㎞離れたBedoinに住んでて昼食に一度呼ばれました。薪ストーブを焚く居間は白で優しく包み込んでいました。



ボルドーのお孫さん宅で古いアルバムを見せてもらいましたがMarthaはとっても奇麗でした。今も奇麗だけど。



五日間はあっという間に過ぎました。こんなにゆったりとした時の流れを感じたのは初めてじゃないだろうか。こんな贅沢を許してくれたAlexとMartha。それに此処へ導いてくれたJean-Lucに絶大なる感謝をいたします。





別荘を発つとき、昨年のように涙は出ませんでした。あの時はもう会えないかもしれないという気持ちが涙を誘ったのでしょう。今は「また会いに来よう」って明るい気持ちです。

これで今回の旅の記は終わります。途絶えたりしながらも読んでいただいてありがとうございました。



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