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フランス 南仏-2





  この旅の道情報。画面内容が変わります。

この旅の旅心 ★★★★★★★7/10




2017-09-27 関空 ~



10時離陸の搭乗待ちをビジネスクラスのラウンジで。

荷を預け、身の検査を終え、機内に入るだけになって気が軽い。



二便を乗り継いで15時間の飛行は、水平になる座席で寝られるビジネスクラスでも疲れます。

宿に到着が日本時間で明日の午後3時。記事は一日飛びますが悪しからず。

道中の安全を最優先に、光を浴び、頬に風をうけて薫りを感じましょう。思いっきり旅を楽しみます。

でわっ。





2017-09-27 関空 = FrankFurt = Nice = Cannes



以前の航路はウラジオストクより南だったと思うけど、暴力団国家をかなり避けて飛んでます。



大陸に差し掛かると、人の気配のない森林だけの大地が延々と続く。



大地の河は自由に別れたり合流したり、大自然の姿そのまま。森に暮らす生き物、川に暮らす生き物。地球という大舞台で大自然相手に脈々と命を繋ぐ姿を想うと素晴らしい。

フランクフルト乗り換えまではスムーズだったがニース空港で自転車が出てこない。最後まで待って係りに聞くとエキストラバッゲージ扱いで別口に出ていた。普通にコンベアで出てくることが多いのになあ。

空港からのカンヌへのバスが前回停車した宿の近くを素通りする。どんどん海辺に進んで二キロほど離れた場所に停まった。宿まで登りの戻りはきついよ。帰国時に乗る場所を明日にも調べておかないと。

宿でネットが繋がらない。キーを預かってくれていた別ホテルの経営者に頼んで見てもらって繋がったが大不満。ちょっと出足からつまずいた感じ。



荷を開けて整理をし始めたけど、遅くなったし時差もあるので寝ましょう。まあ、寝る場所に辿りつけたことに感謝だ。




2017-09-28 Cannes

朝のウオーキングはバスの発車場所の確認を兼ねて駅へ向かう。空港行きのバスは駅からも出てました。帰りに焼きたてのパンを買って帰る。



フランスのパンってほんとに美味しい。これが今朝の朝食。




フレームと車輪だけを木やゴムを多用して梱包。開けるときに壊れてないかを探るのが一番ピリピリする。ギアとかハンドルはトランクに入れて保護してるけどフレームと車輪は入らないから別梱包。

飛行機に預ける自転車は他の荷物に強く押されて壊れる。カナダではカミサンのカーボンフレームが割れたもんね。



組み上げ二時間。微調整と問題がないかの試運転は海辺で。



沖にたくさんのヨットが集まってます。何かの催しかな。レースではなさそうにゆったりとセーリングしてるよ。



数日で10月だというのに泳ぐ人々。カンヌは半パンで過ごせる陽気です。でも山に入るとぐんと気温は下がります。




2017-09-29 Cannes





自転車を列車に乗せられるのか、場所などはどうなのかを朝一番に駅に向かって乗ろうとする列車を見る。ドアには自転車のマークが貼ってあり中は広く、問題なく積めることを確認した。



切符も買っておいた。そのまま朝市へ。観光客は朝早くからショッピングしてる。



このオリーブオイルは5kg缶。一万円ちょっとするけど、二年前に買って帰って一年以上食卓で馴染んだ。香りも味わいも気に入ったから真っ直ぐ店に行って買った。店の方に二年前のことを言うと、思い出されたようで袋に入った塩二種類をくださった。前回は見本をちょっとだったのに。

5kgを持ち歩くのは大変だから一旦宿に持ち帰り。ついでにこの旅最初の洗濯をしてからハーバーへ向かった。



ハーバーにはロンドンやギリシャ船籍のメガクルーザーばっかりが停泊してる。モナコからこの辺りの地中海は桁違いの船が居ることで有名。エレベーター付きのヨットまであるんだから。



朝市の近くにあるパンやさん。サンドイッチを買い込んでハーバーでかぶりつき。美味いんだよ。



なんせ天気は良いし血圧が少々上がっているけど体調は良し。問題は何一つ起こっていないから上機嫌。顔に出てませんか。




2017-09-30 Cannes



今日はカンヌ滞在でも美しい海岸線を30kmほど走ります。



砂浜に沿っている浜辺の道路は平坦で、自転車専用レーンを走りますが何十人の自転車乗りに追い越されたことか。歳をとる前から追い越すことはありません。



どんどん坂を登って岬を回るのですが、この道は三回目でも美しさに見とれて停まってしまう。



朝日が海面に広がって眩しい眼下。崖の下にも別荘がある。どうやって家に行くのだろう。



こちらはヨットハーバーもある別荘地で楽しくなるような家の形。思いきって買いたいね。というか、昨日ですが百貨店で日本人の老夫婦と会いました。向こうも私に気がついて、じっと見ておられましたが、買い物の内容から観光客でなくこちらで生活されてる様子。こんな別荘地にお住まいかもしれません。



坂をどれくらい登ったのかがナビに出る。今日は243mの累積登坂。ぜんぜん堪えないのは日頃のトレーニングが効いていると思うなあ。

カンヌの到着時滞在は今夜で終わり。明日は列車でプロバンス地方の山中に入ります。




2017-10-01 Cannes = Marseille = Manosque



赤線が今日の列車旅。カンヌ駅から300kmの移動。青線が自転車走行ルートで出発地のManosqueへ入ります。Marseilleで乗り換えますが二列車ともTERという普通列車。



外から見るとボロ列車ですが中はとても綺麗で清潔。乗り心地も上出来で特急列車の雰囲気。



マルセイユの構内。フランス第二の都市だけあってものすごい人。自転車を積み込む人を三人も見ました。



自転車を置く場所です。無料で積み込めます。走れる姿そのままで積み込める。駅の構内も転がして移動。ここまで自転車に市民権を与える国というのは立派です。



小春日よりの天候もあってこっくりこっくりしてました。四時間半の列車旅は、旅心を柔かに膨らませてくれました。



【追記】
ここまで書き終えて、ニュースを読んで仰天。「マルセイユ駅でテロ、二人刺殺」。

11時30分から12時45分までマルセイユ駅構内に居合わせたのです。乗った列車が発車した直後に二人が刺殺されたのですよ。 四人組警官がライフル持って警戒の巡回をされてましたから、テロの起きる直前です。

刃物を持ったまま犯人が誰を刺すかうろうろしていたのでしょ。テロが間近くでおきる。恐ろしや。




2017-10-02 Manosque



マノスクにも旧市街があって古い家屋や教会が狭くて曲がりくねった道に沿って肩を並べて建つ。旧市街ってイタリアだけかと思ってたけどフランスもあるんだね。



石を積み上げている壁が歪んでいるのは、古い建物で造り方も良くなかったんだろうな。でもすごく趣があるなあ。



立派な教会。旧市街を歩くとその中心に必ずある。



昼飯をレストランで食べた。スマホの翻訳で「英語のメニューはありますか」と聞くけど首を横に振る。フランス語のメニューはチンプンカンプンだし写真の見本もないし、こういう時に我輩はどうされるか。

すでに着席のお客様が食べておられる一品を見る。何人かの皿で美味そうなのを見つけたら店の人に指差して「あれ」と意思を伝える。必ず同じものが出てきます。

難点は値段が分からないこと。選べる品数が少ないこと。でも、食べられますよ。

今日は徒歩で坂道を登り下り、8kmの運動を兼ねた街歩きでした。




2017-10-03 Manosque - Forcalquier





プロバンス地方はルベロン自然公園の中を走る。山中だから寒さを覚悟。朝九時の出発時には防寒に上下とも雨合羽を着て出た。一時間後には脱いで半袖。気温の上がり下がりが大きいね。



イタリアのドロミテを思い出させる岩山。そそり立つ山はこれだけでしたが。



途中に店のある集落はないと思ってたらカフェ出現。休憩がてら一杯。



ルベロン自然公園の中を自転車周回ルートが230kmもある。専用道は少しですがとにかく車の少ない道を選んである。そのルート案内が迷いそうな所にきちんとあって右回りが白で左回りがオレンジ色。



車に対して自転車との間隔を1.5m開けなさいという標識。いろんな国を走ったけどこんな標識は初めてや。



思いっきり空が大きくて爽やかなんで思わずシャッターを押したけど、雲が面白いね。

昼過ぎには宿に着いた。午後三時半にしか開かないよって事前にメール来てた。街の散策して食料の買い物して......。



可愛い色使いの部屋です。でもネットに入るには三階からロビーへ降りないといかん。何もかんも上手くはいかんよ。




2017-10-04 Forcalquier - Cereste



二日目も山中で寒い。あすから防寒インナーを着よう。



宿を出てすぐにバルーンが上がっている。風がないから動かないけどバーナーの音は聞こえる。飛行機の操縦はやりたくないけど、このバルーンはやってみたい。



青い線がルベロンバイクパスのサイトからダウンロードしたもので、青線をなぞるように走る。赤が実走ライン。下りの直線で画面を見損ない、案内板も見落として、相当距離を行きすぎた。下りで間違うと引き返しは登り。辛いねえ。



登りの辛さをまぎらわすためと休憩を兼ねて花の写真をよく撮る。この花は終わった花だけど綺麗。



下りに入りました。行く先が遠くまで見通せて気持ちがよい。小鳥のさえずりもどこかフランス語の雰囲気。静かです。ほんとに静かで自分のタイヤの音しか聞こえません。



今日は40kmの走行だけど、コブが二つ。堪えました。

昨晩に腹痛で目覚め、ヤバイって思った。日中は腹痛は起きなかった。宿について少しすると痛みだす。お腹をさすって横になっていると下痢。これはほんとにヤバイ。

食欲はないし夕飯は抜いてお茶だけで過ごそ。どうか快方しますように。




2017-10-05 Cereste - Apt



今日は距離が短くてアップダウンも少ないと踏んでいたが、いきなり登りで長くはないがアップダウンがあるじゃないの。



プロバンスの田舎も田舎。朝のモヤがたなびく田舎の風景が気持ちに染み入る。



コースの中間を境に左側の後半は直線になっています。



鉄路の跡じゃないかと思うのは平坦でカーブも少ないから。十キロ以上の自転車専用道です。



APTという街の三泊する宿に着きました。部屋は広くて女主人の好きな色使いが私も好感をもちます。



素敵で可愛い部屋は広場に面していて、広場には有名な建物も見える。人々が広場を動く姿が目の当たりに見えて、それだけを見ていても飽きない。



宿は炊事もできるから歩いてスーパーへ買い物に。街は旧市街の古い建物が肩を寄せあっていますが広い空間もあって、以外に落ち着く街です。



まだ、お腹は痛むけど辛抱できないほどではない。昨夜の絶食とたっぷりの睡眠で熱は微熱に変わった。ガンバ!




2017-10-06 Apt



昨日の夕刻。といっても午後八時前の窓の外。静かな広場が夜へと吸い込まれていく。



朝食は屋上のテラスに出された。朝の外気は寒いからフリースで暖かくして。

食事のあとは洗濯。それにシャワーで髪を洗う。



昼を過ぎると半袖でも歩けそう。思いっきり空が青いから街を歩くことにした。



この店は台所用品を並べているので入った。小さなフライパンが可愛くて欲しいなあ。ちっさな鍋も可愛いなあ。どっちも自転車には重いぞ。

園芸の店に入ると金魚や小鳥を売っている。こればっかりは買っても持ち帰れない。



APTという街は何故か気持ちが落ち着く。時の流れかたが自分のなかでゆっくりと動く。一秒が十秒くらいに感じる。この街も宿もとても気に入った。



部屋に帰って広場を何気なく見ていると、自分が此処で生まれたかのような錯覚に陥った。お母さんの手に引かれて歩く幼い子はこの地で生まれ、この地で育っている。暮らしそのものの地。

ベンチで寛ぐ老夫婦。きっとこの地で人生を終えるのだろう。この地はそれぞれの人々の暮らしそのもの。そんな暮らしの空気に触れられたのが素敵な旅の証拠。




2017-10-07 Apt

夜中の三時頃から暗闇の前の広場でゴトゴトと物音がする。目覚めて見てみると野菜やチーズを運んでる。そうだ土曜日は朝市なんだ。



八時を過ぎると真下の野菜屋は忙しそう。そそくさと朝食を済ませて腹具合を問いかける。痛みも治まってきてトイレ急行なしで朝市に出られそう。



広場だけじゃなく町中が朝市の店でいっぱい。どこから来たのだろう。客もいっぱいで歩くのに肩が擦れるほど。



鶏を丸焼き。いろんなものを売ってます。



ギターとサックスのコンビ。気持ちのよい穏やかな曲が朝市に溶け込んでる。



山の中なのに今まで生きていたような魚も売ってるじゃない。山の中じゃないのか。



靴磨きまでやってる。やってる人が紳士。次々と磨いてもらってる。



魚も驚いたけど生の牡蠣。この箱全部牡蠣。みんな好きなんだよ。



いや~あ、朝からワインでフレッシュオイスターをたっぷり食べてる。腹痛の身にとっては羨ましすぎるぜ。



人気のある店はすぐ分かる。行列ができるから。並んで買ったこのピザは2ユーロとむちゃ安い。宿に帰って食べたけど、ほんまに美味い。



これも並んで買ったチーズ三種。日本まで持ち帰ります。売ってるおばちゃんがはっきりとは分からんけど「日本へ持ち帰るのか」って聞いてた。「ウイッ」って言っといた。



台湾で買った肩から下げる鞄が潰れて、いいのがあれば買いたいと思って来た。宿の前の広場で、これはいいって鞄に出会った。買いました。



使い良さそうで色も生地も私好み。これは最高に気に入りましたよ。




2017-10-08 Apt - Loumarin - Cucuron



全体の二割ほど走って三日休んだ。今日から三日走るが腹具合がまたもや悪化して朝食抜き。食欲がないし食べると何時下痢が急襲するかわからないから。



下りだけど深いS字のカーブが連続。



岩山もそそり立つ。よく見ると人が登っています。



Loumarinの村につきました。フランスで人気の田舎の村。



この村だけじゃないけど、窓や庭を草花で綺麗に飾るのはフランスの国民性ですね。上手です。



日本人が雑貨屋を営んでいると読んだ店は主が変わっていました。観光客の多い村にちょっとうんざりです。



賑やかな通りを外れた店で見つけた瓶。気に入ったのですが、もう一度明日にこの村を通るので、考えてからにした。



地図に地表のシワが写っていますが、走行距離は三十五キロなのに疲れます。もっと南にある町も訪ねる予定でしたが、朝から水だけというのもあって、宿に入りましたよ。




2017-10-09 Cucuron - Ansouis - Bonnieux



四角の箱の中は一本の線で繋がる走行ルートからのサイドツアーになっている。サイドツアー中で昨夜と今日の二泊をする。



Ansouisはプロバンスのみならずフランスの中で最も美しい村といわれる。その城の横にある教会。

村自体がいわれるように一番美しいとは感じませんでしたが、生活の場として美しく保たれていると感じました。



村の郵便局の前で半時間ほど休憩したのですが、どこからかニャ~ンと猫が寄ってきて離れません。フランスでも猫はニャ~ンて鳴くんだね。



Bonnieuxの村です。ここに泊まります。この村に来る前に昨日買おうと思っていた瓶を売っていた店に寄ったのだけど閉まっていて買えませんでした。



宿に着いたら直ぐに料理を頼んだ。なんせ腹ペコを通り越してるもんね。昨日一日で口にしたのがパン二切れ。今朝も食べてないから二日でパンニ切れ。かわいそうに。

腹ペコもあるけどキノコとベーコンの料理は美味かった。



食後は村を歩きます。崖のような所に村があるんだから、急坂ばっかり。でもこの村はとても好き。ここがプロバンス一番じゃないのかなあ。



この村も猫によく出会う。猫にとっても安住できる村なんだ。




2017-10-10 Bonnieux - L'Isle Sur La Sorgue



上の周回がダウンロードしたルベロンの自転車ルートで、上半分を今日で走り終え、このルートから離れます。周回すると300km近くあるのだけど、とてもとても良い道で、できることならもう一度走りたいですね。



Bonnieuxの宿は崖の上にあるから、部屋の窓からプロバンスの畑や山が遠くまで見渡せる。それにしても雨の気配すらない好天ばっかり。



Menerbesの村が山の上に見えました。登りです。



村の一角にあった家。入り口が広いから店なのかなあ。壁の植生は手入れされています。



三階建ての家の入り口にブドウが植わっていて、写りが悪いけど実がいっぱい成っています。大津で苦労して育てても一向に食べられないのに、こうしてほったらかしで実が成るのを見ると羨ましいかぎり。



Oppedeという村にあったのは看板だけ残している廃業の店。この看板は何屋さんだったんでしょ。この看板欲しいなあ。



L'Isle Sur La Sorgueには二泊する。湧き水の川が綺麗な町で、水辺の宿です。



全行程の半分を過ぎました。次に走る二日が難所で走りきれるかどうか。きついようなら短絡できるように考えてあるので気は楽ですが。




2017-10-11 L'Isle Sur La Sorgue



この街は少し離れた場所で涌き出る泉が流れる川の町。



町が島になるように周りを川が流れ、町の中にも川が流れている。この水源の泉を明日の走行で通ります。

洗濯を済ませ、風呂にゆっくり浸かって、腹痛が来ないか心配しながらも久しぶりに朝食を摂った。そしてショッピングに出ます。



立派できれいな教会が町の真ん中にそびえる。



この町の道はまったく規則性がなく、どこを歩いているのかわからなくなる。といっても歩いていると囲む川に出るから迷子にはならない。



通路をうまく店にアレンジしている。お目当ては雑貨。



中庭を店にアレンジして骨董なんかを並べて面白く陳列してる。フランスの気心を覗き見る感じ。古い瓶を買いました。

半日も町を歩いて楽しんだけど、腹痛は治まったようです。細菌性の下痢ではなくストレスや水が硬水に変わったために起きたんじゃないかと思う。



これは全日程の予定表で宿の情報や走行情報を日毎に書いたもの。終わった日に赤丸を上下に書いてます。何かと言うと痛風の薬を朝夕に飲んだかどうかの印。毎日の生活場面が変わると、飲み忘れが起きやすいのです。なんでも工夫!




2017-10-12 L'Isle Sur La Sorgue - Joucas



川の町の宿を出て7kmほどで岩山の谷に突き当たる。高さは50米以上ある。この岩山の裾から何ヵ所も水の涌き出る所がある。



Fontaine-de-Vaucluse です。ものすごい量の湧水。エメラルド色は水草の色です。こんなに綺麗な水を見たことがない。実はいまだに何処から水が来るのか分かっていないらしい。



次に訪れたのが Village des Bories という廃墟になった古い古い村の跡。石を積み重ねただけの建物集落。



食事をつくる台所や農具の金物を火造りする館など、きちんと集団で生活できるようになっていました。



有名な Gordo。崖の山の上に造られた村で観光客が必ず来るところ。私は村の中は通りすぎました。



四角の右の赤点が今日の泊地。



今日泊まる村 Joucas からプロバンスを見渡します。とても穏やかな気候に恵まれて、天国に来たような気持ちです。



ほんとに何もない村だけど、窓と日差しがとても美しい。



家の間の細い道は何方の家に登る道だろう。



彫刻家のアトリエに迫力ある作品。村のあちこちにこの方の作品が置かれています。



この Joucas という村。私にとってフランスを凄く感じさせる村でした。




2017-10-13 Joucas - Roussillon - Venasque



四角の左上の赤点へ向かう前に反対側の Roussillon に寄り道。



早朝の朝日を浴びながら走っていると前方の人が銃を持っている。数匹の犬が激しく吠えているから狩猟をされていると分かった。



笑顔で挨拶を交わしたあとに、犬の吠え方に注意をはらっておられます。吠え方で獲物がいるかどうか分かるんでしょうね。



Roussillon はピンク色の建物が有名な村で村の端にこういう崖が並んでいる。崖の色が逆光で分かりにくいですがピンク色に近い色。



こんな壁の色が村に多いのは、この地の土がそういう色だからなのです。



崖を堀抜いて倉庫にされていますが、土の色が壁の色と同じだとよくわかります。地方によって建物の色が違うのはその地の土の色の違いなんです。



シトロエンが五六台連なって、仲間同士のツーリングを楽しむ方々。カメラを向けるとポーズをとってくれる。



綺麗に塗られた車だけど、縁故して皆で押してます。



今日のコブがこの旅の最強坂。なんとか押し歩きも交えて越えました。がんばったなあ!




2017-10-14 Venasque - Avignon



一直線に Avignon に向かいます。緩い緩い下りで無風だから相当の速度が出る。



幹線道路に出ました。Avignonは大きな町ですから車も多い。はずなのに多くない。路肩がとても広く取ってあるのは自転車用。



途中の村でコーヒー休憩。トイレをしたくなってもコーヒー。



Avignonに到着です。城壁に囲まれた街で中にローマに移る前の法王庁がある。歌になってるアビニヨンの橋でも有名。



さすがに立派な塔です。こんなのがあっちにもこっちにも。



目抜通りに本格的なメリーゴーランドfが回っている。子供達の笑顔がとても可愛いい。街を歩く人々は半分以上が観光客だけど、ローマと違って落ち着きがあるのは何故だろう。

この街に二泊。明日はゆっくり街を歩きましょう。





2017-10-15 Avignon

一泊ずつ三日走って二連泊すると丸一日が自転車に乗らない日になる。朝寝坊は癖でないからしません。

今日は朝からシャワーできちんと洗髪。そのあと洗濯。ここまで終わるとほっとする。ベッドに寝転がってゆっくり、ぼ~っとすると気持ちがいいですね。



法王庁を見に出掛けた。スケールがでかい。



アビニヨンの橋。どんな歌だったか覚えてない。橋は途中で壊れてるんだ。

ヨット仲間にフランスが好きな人がいるのでアビニヨンに居ますってメールした。すると一時間もしないのに返事が来た。



なんと偶然もいいとこで、同じように南仏を旅して帰国したとこで、私も見ていたカンヌのヨット催しにも居たそうな。

私が来るのを知ってたらカンヌで会えたのにって悔しがってる。ルベロンも回ったそうでビックリですよ。

帰国したら是非会おうということになった。



今日の宿は料理ができる宿。来てから肉を食べてないので骨付きリブを買ってきて焼いた。むっちゃ美味い。ジャガイモも食いたいから茹でた。熱々でこれも美味い。

旅行をしながら炊事に洗濯にと、普段の生活に近いことをやる。このことが旅の味を濃くしてくれてます。そんな旅が好きなんです。

今日は会社の仕事もこなした。お客様への電子請求書を全部送った。お客様はフランスから送ってるなんて、まったく気がつかないでしょう。





2017-10-16 Avignon - Nimes

宿から外出しようとして下の写真の長袖シャツが無いことに気がついた。



このシャツで飛行機にも乗る。これ以外にレストランなどへ行く時の服はない。

宿から出発するときは忘れ物がないか三回くらい見て回って確かめるから忘れるはずがない。どうも昼食時にバッグを開けて出したまま忘れたとしか考えられない。



ベッドに入って寝るときに、この赤いTシャツも見なくなったことに気がついた。起きて探したがない。きっと同じときに忘れたんだ。Tシャツ一枚しか普段着が無いじゃないの。ちょっとショックで落ちこんだ。

三年前にコルス島の宿にワンちゃんや孫の写真を忘れた。続いてサルディーニャ島で水ボトルを忘れて、そのときもショックだった。

歳をとるとこういう不出来が頻発するのかなあって思う。無くしたものは諦めるしかないし、忘れ物は気をつけるしかないと言い聞かせて出発した。



きれいな道を走りながら思った。膝を傷めて五ヶ月のリハビリで南仏をここまで走れた。頑張ったって自分を誉めてやった。



今日も小さな村をつなぐように走る。小さな村で子供達の声を聞くと、明日を背負う声に聞こえて嬉しくなる。



なんとも綺麗な渓谷です。少年や少女がカヤックをやってました。



今日は距離が長かったので宿に入るのが遅くなった。長距離でちょっと疲れました。

落ち込んだり嬉しくなったり、気分の上下の激しい一日でした。





2017-10-17 Nimes



ニーム駅の真ん前に泊まっていて、朝、窓を開けると霧がすごい。九時には晴れたけど。



ニームという街の知識はなしで来た。来てから調べたらローマ時代の遺跡が残る古い街。円形闘技場です。他にもたくさんの古い建物を見ます。



アビニヨンに続いて街の通りにメリーゴーランド。イタリアでは一回も見なかったのに、フランスでは三回目。皆さんが好きなんでしょう。



MONOPRIXに入ってシャツを探す。三着も試着して買ったのがこれ。19ユーロは高くないよね。



二時間ほど街を歩いて土産も買った。パンとケーキも買った。歩いていてこの街がとても好きになった。落ち着く街なのです。人々も地元の方が多い。店も観光客相手とは感じない。



ニームはマルセイユからそうは遠くなく、スペイン方向に走りたい所がある。次はこのニームを基地にして旅を組み立てようかな。





2017-10-18 Nimes - Arles



今日が自転車走行の最終コース。距離が一番長い。



日の出が午前八時と日本に比べてとても遅い。八時に走行開始は午後から雨予報だから。



フランスもイタリアも自転車がとても盛ん。老いた人も若い人も自転車に乗ります。こうしてすれ違うときに挨拶するけど全部にできないくらい多いんです。



海に近い平野だから運河でしょうか、大きな船が川に停泊しています。



とにかく平野の同じ景色で、道が遠くまで見える。このスタイルは疲れるんです。漕いでも漕いでも変わらないから進んでいる気がしないんですよ。



やっとアルルに到着です。



青い点が宿。黄色い家はゴッホが住んでいた家。ここでゴッホの代表作が沢山描かれています。当時の家は空襲で壊れてありませんが、ゴッホがこの辺りを生活で行き来したことは間違いない。あすはゴッホを探しに歩きます。





2017-10-19 Arles



明日乗る列車を確認しに駅へ行った。なんと警官四人で駅に入る人を全て検査している。飛行機と同じゲートが二台。私もカバンの中まで見せました。



切符を買ったあとにゴッホの住んでいた場所を探すと看板があります。絵で分かりましたが、今は芝生です。



昼頃まではゆっくりしてから街歩き。フランスはこんな道が多いんです。



円形闘技場の中に入るにはお金がいる。いつもはお金がいると入らないけど、今回は払った。



美術館の窓から見えたローヌ川。



ゴッホとツーショット。日本では美術館なんかの中では写真禁止なのに、イタリアもフランスも撮影できます。何故なんだろ。

だいぶ陽に焼けましたね。





2017-10-20 Arles = Marseille = Cannes



アルルからマルセイユで乗り換えてカンヌへの列車旅。赤線が自転車の走行で総距離は456kmでした。

腹痛と下痢はあったものの旅を止めるような怪我や故障もなく、自転車も快調でパンクもしなかった。すごく平穏な自転車旅。

これくらいの身体への負荷だと無理なく旅ができる。正直なところ帰国せずに走り続けたい気持ち。

春の膝故障がきっかけで、徹底して身体を作ったのが功を奏した。旅が終わっても身体作りは止めないでおこう。



何事もなかったような佇まいのマルセイユ駅。



駅の構内に置いてあるピアノ。老人が静かな曲を弾いています。じっと聞いていると悲しみをいっぱいに弾き語っているようで、きっと犠牲者の魂に捧げておられると思いました。

四時間乘った列車旅。これも素敵な旅でした。



列車でポケットを探ると昨日の宿の部屋の鍵がでてきた。早朝の出発で返すのを忘れたんだ。しまったと思っても戻るわけにはいかない。

考えた末カンヌから郵便で送ります。宿にメールでお詫びを入れ、郵送すると書くと、すぐに返事が来て、ありがとうと丁寧な言葉。

失敗は戻らないけど、それを機に何かが前に進む。それでいいんです。



カンヌの宿は料理もできるし、湯船もある。見たことのないキノコを買いました。

さっ、美味しい料理を楽しもう。





2017-10-21 Cannes



朝八時の日の出まで目覚めなかった。今日も好天で雨を一回も見ない日ばっかり。

宿のオーナーは隣街に住んでいて、今朝十時にお会いしたいと以前から言われていた。

旅の話を一通り聞かれて、オーナーも世界中を旅しているという。温厚な方で出前のシェフの会社を経営しているそうな。



手紙で返却する鍵。封筒も持ってきてくれて宛名も書いてくれて投函もしてくれることになった。切手代も貼っておくと言われて代金は受け取られなかった。

日本へ行くからビールでもごちそう下さいと締めくくり。日本の何処に住んでいるか詳しく聞かれたから、来られるかもしれません。



午後からは自転車を分解して、ここまで梱包。トランクはまだ空っぽですが。



買ったキノコをオリーブオイルで炒めて、ハムとチーズの塩味だけでクリーム煮。食感はシイタケとなめ茸の間くらい。香りは強くなくコクのある味でした。これなら何にしても美味いですね。





2017-10-22 Cannes

フランスの日曜はどの店も午前中で終わる。土産を買いに出掛ける。



日本で乘っているクーパーと同じオープン。この旅で同じオープンを五回くらい出会った。プロバンスの明るさにこの車は似合います。



七種類のチーズと二種類のベーコン。自分土産です。全部で4.5kg。全部で100ユーロ。

イタリアのチーズ屋が宿の近くにあって前回も買って帰り、最高だったから今回も買った。パルミジャーノレッジャーノも買ってます。それより高いのもある。

土産も含めて荷物の収まり具合を見るのにパッキング。まだ余裕があるから明日も土産を買いに行こ。



夕方に運動がてら坂道散歩。宿の坂の上が高級住宅街で静かなんです。



家も花もとても清楚で落ち着いている。こんなところに住めるといいね。



落とし物ではなく、どう見ても捨てられた本を拾った。日々の英語という題で英語の練習用の本。なんとニュージーランドの本。帰ったら当分のあいだこれで練習しよ。



次の旅を考えて情報を集めていると、ユーロ自転車道の協会のサイトに出会った。なんとこんなにもコースがあって数万キロもある。ライン川やスカンジナビアなど興味深々。

自転車の旅の楽しさを映像で見ることができました。下のリンクをクリックして、フル画面で見てください。

綺麗ですよ。






2017-10-23 Cannes

癖になりつつある寝坊のあと、ゆっくりと風呂に浸かって昼前から街ぶら。土産を買っては持ち帰り、買っては持ち帰る。これ以上はバッグに入らないところまで買いました。おわり。



浜に出てみると泳いでいます。もう其処に11月が来てるのに。



カンヌにもメリーゴーランド。フランスは好きなんだね。



リコッタは聞いたことはあっても食べたことがない。スーパーにあったので買ってみた。チーズの副産物で、ま、チーズの包みものと思って料理にかかる。



茹でて野菜とハムのサラダに入れます。ヨーグルトで和えて出来上がり。

包みのなかはリコッタでポテトを練ったものが入っていました。けっこう美味い。



旅の道具のひとつにJBLの小型スピーカがある。歌を聞きながらの食事です。スマホから飛ばした音をきれいに鳴らしてくれる。スマホだけの音はちょっと辛いもんね。

明日はニース空港へ移動して一泊。朝7時離陸の便に乗るための一泊です。





2017-10-24 Cannes - Nice Aeroport

空港前のホテルに入ってから、夜中まで大変なことがありました。楽しいことです。

四時半に空港に入るには記事を書く時間が無くなりました。

帰国してから書くことにします。おやすみなさい!





2017-10-24 Cannes - Nice Aeroport

カンヌの宿のオーナーも自転車に乗ることは予約した時からわかっていた。互いに自転車が生活に生きているから気持ちが通じるのは早かった。

カンヌの宿を出るときに、オーナーの友人がブラジル自転車旅に同じ空港から出発するから、会ってみますかと誘われた。

夕方にターミナルで会うことになった。三人で会うと思っていたら、もう一人友人が来られた。



右が宿のオーナーで、真ん中がオーナーの友人。この方もブラジル行きの見送りに来られたのだけど、見送られる方を待つあいだ、三人で話が弾んだ。

仏語と英語が入り乱れて、旅の話は広島、京都、ベトナム、タイと地球をぐるぐる。 そのうちに宿オーナーの友人シェフ二人も見送りに来られる。



左端の方がブラジル行きのアレキサンドラ。二ヶ月かけて4000kmの旅。テント寝袋旅だから私より厳しいし距離が長い。



結局、総勢八人になってカフェに座って二時間近く歓談した。旅の無事を祈って水で乾杯するときに、なんと日本語で皆がKan-Pai--!って言うんだから仰天。

歓談も私を気遣って英語を多用してくれる。話題も私の旅を聞き出してくれる。



皆が楽しく歓談したあと時間が来て、パリ経由ブラジル行きのゲートをくぐられて見送りは終わった。

私の旅はすべて事前に計画した通りに物事は運んで無難に終わったが、この出会いだけはまったく予期しなかったこと。しかもフランスの方々とこれからも付き合うことが始まるかもしれない出来事。

大袈裟かもしれないけれど、人生の転路の一端を垣間見る気がした。思い通りに道はあるようで全く道はない。道は結局は切り開いて出来ていくものだと思った。





2017-10-25 Nice = FrankFurt = 関空



帰国便の窓から見る日本の夜明け。久しぶり。



北朝鮮を避けるのに、中国側を通過するのは初めて。



ニースで預ける時は足は四つあったのに、関空でコンベアから出てきたトランクは三つに減ってる。中身が落ちていないか心配。

シャツを無くしたりトランクが壊れたり。それくらいで済んだのが幸いと締め括りましょ。





はじまり

一緒にブラジル行きの友人を見送って、そのまま別れたカンヌの宿のオーナーに帰国直後にお礼のメールをおくった。

人柄からして直ぐに返事がくるはずなのに来ない。二日待ったが来ないのでスパム扱いになってないか、確認メールをもう一度送った。



すかさず返事が来ました。

いくつかのことが書いてあるのだけど、先日の見送りは友人としての付き合いの始まりで、国や文化の違いを越えて、旅やサイクリングなど、一緒に良い時間を過ごせることを望みます、とあります。

思えば仕事で外国人とのお付き合いはあったけど、私生活ではなかったと気がつきました。

いい機会を得たものです。フランス語どっこい英語をもっともっと身につけなくてはって、ちょっと焦ってます。



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