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街道自転車通勤・四方山話-5 ★★★★★★★7/10点 2009-05-31

三井の晩鐘は矢橋帰帆ともども広重の近江八景のひとつ。三井寺という寺はなく通称で園城寺を昔からそう呼んでいる。鐘にまつわる伝説は多くそれを知るだけで楽しいが仁兵衛の電脳上網は故障中で知る術はなし。

往時の音を再現すると。鐘の音、行者の鈴、托鉢の読経、風鈴、金魚売りの声。風音や雨音以外に人が造る音はせいぜいそんな種類。拡声器も蓄音機も車や機械の騒音もない。それだけで往時に憧れるかとけんだ。人々の声は今より艶やかだった。騒音がないから同じ声でも艶やかに聞こえるのだ。

あれっ、今日は下ネタなしか。って誰だい催促は。

長屋の路地は夫婦喧嘩の声もまる聞こえなら夜毎の戯れの声も筒抜け。
十兵衛の嫁「あんたんとこ、昨夜、激しかたわね」
仁兵衛の妻「そうよ、唐橋で飴色のシジミが列をなしてたらしいわよ。シジミ持って帰ってこなかったけど、三回もいっちゃったからいいの」
「あら、気持ち良さそうね、うちなんか半月もなし。ムズムズするわっ」
「あっそう、今夜は旦那に鍵かけよっと」

ここは
北国街道東海道の分かれ道。引き摺り鐘と夜毎引き摺る声の道。

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