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街道自転車通勤・四方山話-2 ★★★★★★★7/10点 2009-05-31

膳所に義仲寺があるのは近所の仁兵衛は知っている。その寺に芭蕉が葬られることになったが芭蕉をまったく知らない仁兵衛。負けず嫌いで人に上を行かれるのを嫌う仁兵衛は知った振りをするために電脳上網(後にインターネットと呼ばれる)でそっと芭蕉を調べておいた。

そこへ十兵衛が来た。「木曽義仲さまの墓と背中合わせに有名人の墓が建つそうじゃが、だれなん」と十兵衛。来た来たカモが。準備万端である。仁兵衛はこの瞬間の優越感がたまらなく好き。人に先んじた満足感。実際は中身空っぽなんよ。

「芭蕉といって遠くを旅して句を詠む俳人じゃ」「つい先日、大阪で亡くなられたが遺言で生前に随分気に入ったこの小さな義仲寺に埋葬するように門下生に伝えてあったんじゃ」「わいは完売の人気本『姫の細道』は百年前に全て読んだぞ」。

仁兵衛は電脳上網で急ぎ調べたときに奥を姫と違えて覚えてしまったのだ。奥と呼ばれるおばはんより若い姫。覚えるときに黒光りより飴色しっとりを思い浮かべていたもんで.....。

この道は東海道。化けの皮が通る道。

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