楽創楽夢へ戻る

名前はラグーがワンで、一段下がってグーがニャン。グーは根っからの悪戯好きでカーテンの裏に隠れる、キッチンの焼き上がった魚をに らむ、生きた雀を捕まえて帰る。こんなの朝飯前で、カミサンが一番嫌がるのがヤモリを尻尾が切れるまで遊んだあとに、くわえて帰って くること。

お婆がある日くわえているのを見過ごしてそのまま家の中へ入れたもんだから、家中天地がひっくり返る大騒ぎ。ほうきで掃き出そうとへっぴり腰で掃く鬼女に、ヤモリは無い尻尾を振って必死で逃げ回る。ラグーもカミサンと一緒になって走り回っておる。

当のご本人グーは遊びつかれて、お決まりの冷蔵庫の上にデンと構えて、事の顛末をなにくわぬ顔で見下ろしておる。グーの悪戯を言い出せば限りないのだが、悪戯のたびにラグーの監視の目にかかって、ワンワン、バタバタ、カシャカシャと警告の追い駆けが始まる。グーの特技はヒョイッと天の方向に逃げること。そうなるとラグーは手におえないから、カミサンを呼んで「わんわんわん、悪いことしとんでー」って云い付ける。と、まあ、ここまでは良くある光景だが、二人の関係が面白い。

どちらが言い出すかはその日によって異なるが、片方が擦り寄ってきて「あそぼかー」って言うのかどうか、お尻を匂いだり目を見たりから始まって、そのうちにラグーが家の中を走り出す。グーは一段高い場所でそれを見ながら、走るラグーの背中めがけて飛び掛かる。上手く背中に体当たりするとラグーは一瞬ヨロッとするが、たいがいはグーが跳ね飛ばされてひっくり返る。ひっくり返って寝転ぶグーを踏みつけてラグーは走る。

一日二回、平均三分、ワンニャン運動会を催すのです。そのあと、並んで休憩されるのであります。 はい。
  

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