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雨が嫌いになったのがいつの頃か覚えておりませぬ。
現役を引退した今も雨は嫌いじゃ、だい嫌いじゃ。若くして陸自という雨の行動の多 いところに入ったのは我ながら不覚だった。空自なら雨でも体が濡れることはない、と気がついたのが遅かったのを悔やんでも遅いのであ ります。

隊における人生後半の我が序列は幹部だから雨で体を濡らす事はなかったが、思い出しても辛かったのが一等兵の時分。起床ラッ パで窓の外を一番に見るのが我が癖。雨かどうかを見極めるのさ。

好天ならば悩むことなく、ゆっくりとうつうつして、おもむろに起きて 便器に山盛りのウンコを積んで、その三倍の朝飯を食らう。

問題は起床ラッパで見る雨。今日の戦略を練る激しい葛藤が始まる。昨日の雨 で使ったのが、起きるや否や医務室に駆け込んで、女医さんに向かって
『せんせー、お腹が痛くて、痛くて、いても立っても居られません』 だった。頓服をもらって病室のベッドに横たわり、窓の外の雨垂れをを嬉しげに見て、三時まで過ごした。

晩飯を食いたいがために
『治った』 と云って部屋に戻ったから、今朝も同じ理由は使えない。戦略会議はシーーンと静粛の時間が過ぎるが、脳みそは最高速度でフル回 転。人生、後にも先にもこのフル回転が最高速であります。   

今日の雨は頭痛を理由にサボると戦略会議の結論。女医さんに向かって、眼は虚ろに床を見て、足下はよろけ気味に、医務室に入るや否や 先生の前でかがみ込んで今にも寝転がりそうに 『せんせー、頭が痛い、痛い、痛い。。。』

女医さんも 『うっそくっせー』 と思いつつ、陸自の規則は容赦なく対応を迫られる。それを 『嘘でしょっ』 などと云おうものなら、規律違反、援護違反で極刑が待つもんだから.....。

日本の平均降水日数が80/365日ですから、我が輩は一年に80回の起床ラッパ戦略会議の議長を務めます。議長もたいへんなら嘘言い訳の思いつきも、それはそれはたいへんです。

こんな嘘もありました。 『せんせーー、治まらん、治まらんから、.......ズ、ズ、ズボンが履けんのっ』。 一等兵のパンツは彼の勃起したチンコでテントを目一杯張った状態で、白い木綿のパンツには尿道がグニャッと歪んで窮屈な顔を映している。

女医さんも色気盛んなる年ならば、一瞬、頬を紅潮させて 『うわっ、いやん』 と一応窓の方角に顔を向けるが本心は 『もっと見たい』 だから一等兵の顔を見て 『どうされたのですか?』。

一等兵は、グニャッと映る尿道を見たのをとっくに確認しているから 『変な虫に刺されたあと、かゆいからこすっているうちに、ひとりエッチになっちゃって、どっくんどっくんと出た後も戻らんよう に.....』。   

で、女医さんは、熱冷ましの絆創膏をグルッと一周貼り付けたり、タオルに巻いた氷でチンコを拭いたりしたが、一等兵はその感触のすば らしさで、興奮はなおいっそう高まって、ピンピン、から、カンカン。

そうなると
女医さんも.....。女トイレに駆け込んでひとりエッチになったわけ。 そんな、別々にひとりエッチしなくとも、二人で気持ちよくなればいいのに、って後で気がついた。

次の機会はそうなるよう にと考えを巡らす一等兵であります。こうして幹部になる前の一等兵は雨の行軍をサボっていたのであります。
 

 
代返という手もよく使いました。同僚で気心の許せる奴は5人ほどいたか、皆、声色が一等兵に似た奴を選んだ。

朝の点呼はだいたいにお いて並ぶ順序が決められていて、その前から順に点呼があって、自ずと前から順に
『はいっ』 と返事をするのだが、代返を頼む人は前後とは限らない。だからこだまのように発声する技を身につけてもらった。

代返が上手く成功するまで一等兵は押し入れの壁に耳を当てて気が気でない結果を待つ。十回に一回くらいの割合でばれることがある。指揮官は押し入れに隠れた一等兵を廊下に引きずり出して、ビンタを食らわし、雨の運動場に一日立たせるから、なおいっそう雨が嫌いになる一等兵だった。
  
あっちこっちが痛いだけではない。いろんな理由を使い分けた。急に熊本から親戚の者が来た。宝くじの一等に当たって銀行へ行く。マリ リンモンローが私に会いに来る。。。。。。。。

一年に80にのぼる嘘を使った翌年。いよいよ
">『変な虫に刺されたあと、かゆいからこすっている内に、ひとりエッチになっちゃって、どっくんどっくんと出た後も戻らんように.....』 の番が来た。

前回はひとりエッチで二人が別々に気持ちよくなっったけど、今日は二人一緒に気持ちよくなりますように....と神さんに祈りつつ、勃起したチンコをひっさげて、医務室のドアを開けた。おったまげたよ。今日は若い女医さんがお休み。代理のおばはん女医が出てきやがった。

一応、理由を説明したら
『おやおや、お元気なこと』 と言い終わる前にシコシコとしごき始めよる。しごきながら薬箱から軟膏を取り出して、たっぷりと塗りたくって、ジュルジュルと音をたててこすりよる。不覚にも我が輩は喜びの声を出してしまった。

それで終わるかと思いきや、おばはん女医がパンツを脱ぎはじめよる......。おょおょ、およよよ。
  

なんぼあれが好きなわが輩でも、六十前のおばはん女医とやるのは、なんぼなんでも気が向きませぬ。なのにおばはん女医は、ニタッと笑みを浮かべて、よだれも垂らしそうな顔をして、パンツを脱いでしまいよった。

こうなると、我が輩の性欲は、すーーーーっと退いて、
ビンビンのチンコ は、見る見るうちに なめたけ ほどに小さくなりました。これで、おばはん女医に犯されることはなくなって、ほっとした。

その瞬間、
『これでズボンは履けるようになりました。雨でも行軍ですよ』 だって。

一枚ウワテがおりました。パンツ一枚です。
   

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