料亭 松葉 ★★★★★★★★★9/10点
九州 熊本県熊本市新町2丁目5-12 電話096-354-1515 予算\10,000-
電話で一万円の料理を予約しておいた。案内された奥の離れはこじんまりとした庭に面し、六畳の茶室のような部屋は塗壁の床に清楚な生花。濡れ縁を通してこぼれ入る五月の日差しは柔らかく涼しい。日を透す庭の木々の緑がすがすがしい。料理の内容は後回しにして、案内された離れが、故福島知事のお気に入りの部屋だったと。公務で接客されて、お客様を見送られた後、この席にひとり戻って呑み直されるとか、電話もせずにふらっと来て「休ませてくれ」と座って「あれを持ってきて」と秋田のまんさくの花を愛飲されたとか。ほとんど毎日のようにこの席に座られたらしく、料理が重ならないように随分気を配ったとか、奥様から「あなたひとりの体じゃないんですから、いい加減に帰って寝なさい」って叱られたり、ほんとにかわいい方だったと女将(実際は違った)がいう。知事の話を聞く前から、なんてくつろげる気持ちの落ち着く離れなんだろうと感じていたが、話を聞いて足げに通われたのが納得できるし、会った事もないけれどそんな知事に親近感と好感を感じた。料理は最初の一品で料理の凄さが読み取れた。いちじくの白胡麻和え。甘酸っぱい自然の香りとミルク状の白ゴマの和え方が絶妙の食感を醸し出す。赤ワインも数種、六千円から三万くらいのを揃えておられ気に入った。次にひらめのづけ。これがレッドペッパーと組み合わせてあるのだが、口の中でパリッとはじけその香りとづけの相性がぴったり。椎茸浅葱のおしたし、唐辛子煮付け、はもとじゅんさいの吸い物、刺身はトロとはも、このはもが口の中でふわっと溶けるような舌触り。白子とじゃが芋と湯葉の煮付け、伊勢海老の岩塩卵白焼き、キンシン菜のおしたし、ウニ添茶碗蒸し、海老ごぼう豆腐などのかき揚げ、もうこれだけ出たら凄いの一言ではすまない。あとなめたけご飯に味噌汁、白豆コーヒーとデザート。これで一万円なんて考えられない。付け加えてお世話になったおねえさんは女将と間違うほど上品な振舞いと話し口で、すごく印象に残った方。そして修行中の若い板さんも好感の持てるいい青年でした。ぜひ何度も行きたい料亭だ。帰りには亭主自ら庭に来て、丁寧にご挨拶をいただいた。しかも「次から『京都の加藤です』で、すぐに分かりますから、この離れをとっておきます」と思いもよらぬ言葉に笑みがこぼれた。2005-05-16
空港から直行した。昨年五月に訪れて二回目。
お気に入りの離れはやっぱり落ち着く。庭のすぐ傍を走る路面電車の、ゴットン、ゴットンという響きが何ともたまらなく落ち着きを演出してくれる。
梅の木が二本。一本は満開。もう一本は花が散り始め、木々の新芽は堅いが明らかに春の兆しを感じさせる。
料理は13品で一万円。それぞれがとても美味い。ちゃんと我々が昨年になにを食べたか調べてあって、料理内容に重なりがないように配慮されていた。
世話をしていただいた女性も同じで、その時の会話の全てを覚えていてくれたのは、驚いた。
都市計画で数年先にはこの庭が道路になると聞かされたが.....。2006-03-04
電話で一万円の料理を予約しておいた。案内された奥の離れはこじんまりとした庭に面し、六畳の茶室のような部屋は塗壁の床に清楚な生花。濡れ縁を通してこぼれ入る五月の日差しは柔らかく涼しい。日を透す庭の木々の緑がすがすがしい。料理の内容は後回しにして、案内された離れが、故福島知事のお気に入りの部屋だったと。公務で接客されて、お客様を見送られた後、この席にひとり戻って呑み直されるとか、電話もせずにふらっと来て「休ませてくれ」と座って「あれを持ってきて」と秋田のまんさくの花を愛飲されたとか。ほとんど毎日のようにこの席に座られたらしく、料理が重ならないように随分気を配ったとか、奥様から「あなたひとりの体じゃないんですから、いい加減に帰って寝なさい」って叱られたり、ほんとにかわいい方だったと女将(実際は違った)がいう。知事の話を聞く前から、なんてくつろげる気持ちの落ち着く離れなんだろうと感じていたが、話を聞いて足げに通われたのが納得できるし、会った事もないけれどそんな知事に親近感と好感を感じた。料理は最初の一品で料理の凄さが読み取れた。いちじくの白胡麻和え。甘酸っぱい自然の香りとミルク状の白ゴマの和え方が絶妙の食感を醸し出す。赤ワインも数種、六千円から三万くらいのを揃えておられ気に入った。次にひらめのづけ。これがレッドペッパーと組み合わせてあるのだが、口の中でパリッとはじけその香りとづけの相性がぴったり。椎茸浅葱のおしたし、唐辛子煮付け、はもとじゅんさいの吸い物、刺身はトロとはも、このはもが口の中でふわっと溶けるような舌触り。白子とじゃが芋と湯葉の煮付け、伊勢海老の岩塩卵白焼き、キンシン菜のおしたし、ウニ添茶碗蒸し、海老ごぼう豆腐などのかき揚げ、もうこれだけ出たら凄いの一言ではすまない。あとなめたけご飯に味噌汁、白豆コーヒーとデザート。これで一万円なんて考えられない。付け加えてお世話になったおねえさんは女将と間違うほど上品な振舞いと話し口で、すごく印象に残った方。そして修行中の若い板さんも好感の持てるいい青年でした。ぜひ何度も行きたい料亭だ。帰りには亭主自ら庭に来て、丁寧にご挨拶をいただいた。しかも「次から『京都の加藤です』で、すぐに分かりますから、この離れをとっておきます」と思いもよらぬ言葉に笑みがこぼれた。2005-05-16
空港から直行した。昨年五月に訪れて二回目。
お気に入りの離れはやっぱり落ち着く。庭のすぐ傍を走る路面電車の、ゴットン、ゴットンという響きが何ともたまらなく落ち着きを演出してくれる。
梅の木が二本。一本は満開。もう一本は花が散り始め、木々の新芽は堅いが明らかに春の兆しを感じさせる。
料理は13品で一万円。それぞれがとても美味い。ちゃんと我々が昨年になにを食べたか調べてあって、料理内容に重なりがないように配慮されていた。
世話をしていただいた女性も同じで、その時の会話の全てを覚えていてくれたのは、驚いた。
都市計画で数年先にはこの庭が道路になると聞かされたが.....。2006-03-04


