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お誕生日

今日は上の孫の13歳の誕生日。そして95歳の婆ちゃんも誕生日。女ばかり五人でプリンスホテルの最上階のビュッフェで昼食会をやるらしい。

私は男だから門外で行けませんから手紙を書きました。以下がそれです。

お誕生日おめでとうって、書こうとして、おじいちゃんが六年生の時のことを思い出しました。

あの頃はとっても貧乏だったから朝も夕方も新聞配達をしてました。沢山配るほどお金を沢山もらえるから、重くて倒れたら一人では起こせないほど積んで走りました。

舞鶴の漁師町には魚をすり身にして竹輪や天ぷらを作る店がありました。そこのおばちゃんが優しくてたくましい人で、顔を会わすと「ぼく、元気やなぁ、頑張りや」って励ましてくれました。

時々だけど出来立ての熱々の竹輪を古新聞にくるんでくれました。

持ってかえってお母さんに渡すと喜んでくれたのを思い出します。

あの時からもう六十年も経つのに、おばちゃんをはっきりと思い出せます。

どうして忘れないのだろうって考えたのだけど、おばちゃんは幼い私に真心で励ましてくれたからです。

真心で響いた気持ちは、いつまでも消えないんだって、六十年経って分かりました。

おばちゃんにもらった真心の大切さを、これからも無くしません。

おばちゃんはとっくに亡くなって、この世には居ないだろうけど、おばちゃん、ほんとにありがとう。

のぞみちゃん、真心からお誕生日おめでとう。

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