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ぽっかりと

気持ちに大きな穴の明いた一日だった。大空へ飛び立ったあとに何処で過ごしているかを思う一日だった。

お昼頃に病院から帰ると一番に餌の皿を見る。餌の数が減っていないのは戻っていない証拠。飛び立って四時間も経つと腹ペコのはず。

夕刻に自転車で何時ものコースを走った。広い水田は既に穂を垂れている。その広い水田をツバメが十羽以上飛び回っている。幼い飛びかたの幼鳥がいないかを、停まってずっと見ていた。

この十羽ほどの群れにグーパーの親兄弟がいるかどうかは分からないけど、家から二キロのこの場所を飛ぶ群れをグーパーは必ず見つけていると思った。

空中で二羽がホバーリングして接触した。空中給餌だ。巣立った幼鳥に餌を与えているのだ。これを見てグーパーも必ず餌にありつけていると思った。

この群れを見てものすごく安心した。群れはグーパーを見放しはしないと確信した。

万が一もあるから夜中じゅう和室の窓は全開しておいた。朝になって新しい餌に変えた。今日もまだ来るかもしれないから。

三人で何時ものようにストレッチをする。窓際で空を飛ぶ鳥が見えるような位置に陣取った。信じられないことが起こった。

数羽のツバメが窓際を飛び出した。何度も何度も行き来し旋回する。隣との家の間の低いところをツバメが飛ぶなんて普段はない。思わず窓を開けて「グーパー!」って叫んだ。

三羽のツバメが和室の見える電線に停まってこっちを見ている。二羽は明らかに成鳥だけど一羽は仕草が幼い。グーパーや!。思わず涙が出た。

つづく.......

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