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小春日和

四歳の孫が先日遊びに来たときのこと。二人ソファに座ってひらかなを書いて遊んでいた。四歳でもかなは書くし読む。「のぞみ」と孫の名前を書いたら「爺ちゃんの名前は何」って聞くので「けんぞう」と書いた。それまで私の名前を誰も教えなかったと分かった。

その翌日「今日は爺ちゃんとこに泊まる」って孫が来てる。一人で泊まると云うから母親は驚いていた。九時頃まで遊んで下の部屋で三人寝るのは狭いから「爺ちゃんは二階でねるわ」と云って階段を上がった。

すぐに下で孫が泣き出した。おかしいので降りて顔を見るとほんとに悲しそうだった。「わかったわかった爺ちゃんも下で寝る」というと泣きやんだ。川の字になって寝て羊さんの話やウサギさんの話をするうちに寝付いた。

翌日夕刻に帰宅するとカミサンが笑う。どうしたのか聞くと母親が「爺ちゃんと寝られたの」って聞くと「爺ちゃんと寝たかったから泣いた」と云ったらしい。

母親が「爺ちゃんと二人で寝たの」って聞くと「三人並んで寝た。こっちにあーちゃん、こっちにけんぞう」と。私の名前を教えたはずがないのに「けんぞう」って呼び捨てするもんだから大笑いしたらしい。

これから「けんぞう」って呼ばれるのがちょっと照れる気持ち。
........たわいのない話です。

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